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Discography

WHOLE HOLE

    2曲

  • 01 Abatan B Datara
    02 Whole Hole





  • Whole Hole

WHOLE HOLE

  • 01 Abatan B Datara  

  • 17分くらいの長い曲で、2部構成(ただし、2つに分けないでひとつの曲として提示)。キーはB♭/ A /F#あたりを移動するが、厳密なものではなく、かなり自由に転調する。拍子も自由(5/4拍子から始まる)とする。曲全体を統括するような規則は設けないが、禁則が一つだけある。それは、「Bは使わない」というもの。「B」はピアノの鍵盤で「シ」にあたる音。この曲では、ピアノの1オクターブ内にある12音のうち「B (シ)」の音だけは出てこない。そのために、「B」はこの曲の外部をあらわすものとなる。いわば「穴」。この「穴」は、Abatan B Dataraという作品の「出口」ともいえる。
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  • さらに、この曲では、楽音(楽器演奏/音階のある音)と具体音(ノイズやSE)を対等に扱う。具体音の使い方として、「サウンド・エフェクト・セリー」と「ノイズ・スクリーン技法」というものを考えている。「サウンド・エフェクト・セリー」とは、ノイズを「空間をあらわすもの(ラジオノイズ等の持続音)」「具体的な音(鳥の鳴き声とか雷など)」「抽象音(エフェクト処理した音源等)」の3つに分類し、使用する音源をそれぞれ11個ずつ用意して組み合わせるというもの。さらに「ノイズ・スクリーン技法」とは、そのような組み合わせによって、時空の「場」のようなものを作るやりかた。音のモンタージュみたいな感じにしたい(理論というような厳密なものではなくて、あくまでアイデアです)。その他のアイデアとして、モールス信号のリズム化(曲中一部)、散文的曲展開、かんたんセリエル(曲中一部、Bを抜くため11音)、ボイス・コラージュ、などを考えています。歌はエンディングから始まる。

  • 02 Whole Hole
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  • 「Whole Hole」は次の2つの部分からなる。
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  •  1. ストリング
  •  2. ブラックホール

  • まず「ストリング」では、すべてを「B」音にチューニングしたギターを使う予定。「B」だけを使うことで、「Whole Hole」は「Abatan B Datara」の外部に位置する「穴」になる。ところで、「穴」は円形の境界線を作り、その外側の面積は拡大する一方となる。外側は、空間ではなく、あるいは空ではなく、海ではなかった。それはイメージしてはいけないものであり、すなわち「穴全体 (Whole Hole)」となる。それは次のように見える。

  • 穴全体


  • 中央の白い○に世界の内部があり、その外側のすべては穴である。穴全体は無限とは言えず、たとえば「B」という限界を有している。しかし、穴全体には外側があって、そこから無限へと通じている。世界はこのように、穴全体に取り囲まれた内部であると同時に、外側へと通じる出口でもある。ここから、音のブラックホールが起こる。
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  •  1. できるだけ多くの(100前後)音源を用意する。(音楽、効果音、記録フィルムなど、多様なものを)
  •  2. それらの音源をつなげ合わせ、同時に鳴らしながら(猛烈なコラージュ)、徐々に中央へと収縮させてゆく。
  •  3. 最後に、1つのトラックに全ての音源が重なりあってノイズ化する。
  •  4. ノイズは時間と共に小さくなり(ブラックホールの蒸発)、極限状態で「B」の正弦波となる(最終的な大きさ)。

補記

  • 2009年3月-8月頃に、曲のアイデアとして昔のHPに書いていたものです。全部で5曲あったなかで、この2曲を、実際の音楽はなく、言葉だけで提示されている曲としてみました。

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