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Discography

ある晴れた日に、彗星を飛ばす

    全7曲(5部構成プラス2曲)

  • 01 ある晴れた日に、彗星を飛ばす
      1. βーライフ 3:19
      2. 暴君メガロパ 2:24
      3. 黎明期の夢 4:15
      4. ある晴れた日に 2:47
      5. 彗星を飛ばす 3:45
    02 巣穴 2:27
    03 マルチプレックス 9:00


  • ある晴れた日に、彗星を飛ばす
  • 録音期間:2007年9月28日-11月10日

ある晴れた日に、彗星を飛ばす

  • 「ある晴れた日に、彗星を飛ばす」は、全7曲。ただし、表題作が5部構成になっていて、大きくは3曲ということになります。最初の5曲がタイトル曲につながり、さらに2曲が加わって、全体として『ある晴れた日に、彗星を飛ばす』というアルバムになっているという、入れ子細工のようなものを漠然と考えていました。

  • 「マルチプレックス」は、言葉をすべて引用で成り立たせるという主旨で、絵も歌詞の一部に。

Lyrics

    01 ある晴れた日に、彗星を飛ばす

    •   1. βーライフ
        2. 暴君メガロパ
        3. 黎明期の夢
        4. ある晴れた日に
        5. 彗星を飛ばす

      1. βーライフ
       
      未知のものに出会うのは きっと痛いかも
      獣のように 噛みつくかもね
      涙をながした あの空は 青く澄んで
      凶暴なくらい 何もなかった
      さあ早く 世界がまた噛みつこうとするなら
      あなたを起動させなさい
       
      2. 暴君メガロパ
       
      頭のなかに子供のような支配者が出てきて
      拳を振ってわめき散らす まだ おまえの怪物は
      カプセルのなかで眠っている さあ 叩き起こせ
      狂い始める機器類の波形 滅茶苦茶になった仲間たちを捨て
      全部脱いで踊りだせ
       
      地上から延びた複数の腕が 摩天楼を破壊する
      テレビの白い画面がプツリと途切れて ざわめく
      従順な鳥たちの翼が いくつもはがれ落ちる夜
      一波乱ある うまくいけば また金になる 魂が売れる
      ここは天国だよ
       
      ara - de - koma - qu - mie
       
      逃げろ 魔王がくるぞ
      刃向かう者は八つ裂きに
      蟹たちが地上を埋め尽くす
      月が潮を満たすとき
      ゾエアはメガロパに変態し
      古い殻を脱ぎ捨てる
       
      3. 黎明期の夢
       
      遠くで誰かの甘い果物みたいな
      声がするからさ ぼくは冷たい部屋で
      耳を塞いで 順番を待っていた
       
      1×1にまた1をかけて
      同じことをずっと 息を潜めて続ける
      屍みたいなくちびるを開き
       
      アルファベットの26文字を
      z,y,x…の順に並べ
      aまで来たらきみを呼ぼうと思う
       
      いま空が割れて 未来のヒューマノイドが
      何かの使命のために 街に降りてくる
      もうすぐ それは始まる
       
      4. ある晴れた日に
       
      かつてここにはさまざまな
      夢や希望が満ちていた 将来が見えなくても
      息吹にあふれていた
       
      錆びた部品の配線をつないで
      彼らがかつて働いた 遠い過去を解き放つ
      回復するために
       
      ある晴れた日に 彗星を飛ばす
      それはまわりはじめ 小さな世界の軌道を破って
      シミのように消えた
       
      5. 彗星を飛ばす
       
      1995年に彗星が現われ 空に蒼白く長い尾を引いた
      目撃者たちの記憶は定かでない
       
      ちょうど奇妙な事件が起こり“解明を待つ”という記事の
      裏側に“出会いの天使!すぐ連絡を”との挿し絵には
      悪魔がこちらを向いて「来い」と手招きする
      細胞がビタミンを欲しがる午後に 呪文を唱える
      ara - de - koma - qu - mie
      ヒトリボッチデ 泣キタイ夜ハ マッスグニ見ツメテ
      悲劇ヨリモ 出来事ヨリモ 近ヅイテ
      イマめもりあるガ壊レル
       
      あの角の建物から非常口のドアを開けて
      無名の少女が銃を構え この平凡な街を撃つ
      悪魔たちがわるさする 希望という旗の下で
      正しさが空回りするもどかしさ
      ヒロインFが主題歌を歌う
      愛シイヒト アナタノナカニ飛ビ込ンデイキタイ
      運命ヨリモ 幸福ヨリモ 遠クマデ 
      追イカケテ行ク コノ先
       
      1972年に彗星が現われ 空に蒼白く長い尾を引いた
      目撃者たちの記憶は定かでない
       
      解明の糸口もなく 事件は忘れ去られた
       
      ある晴れた日に ぼくたちはまた彗星を飛ばす
      2015年 軌道を外れる 科学者たちの予測は定かでない
    • 02 巣穴

    • ドアを閉めて慌ただしく部屋に入り、オルガン伴奏が始まる。距離感のわからないノイズが現われたり消えたり。ノイズの音源はふたつあり、楕円軌道を描くように変化するが、それほど正確な規則性はない。演奏中に忘れてしまうような、持続しているような、そんな感じ。

      壁に空いた小さな入り口みたいな
      割れ目から 虫歯菌みたいな敵がきて
      記憶の穴を覗く
       
      ふさぐものがどこかにないか探して
      部屋のなか ペットボトルの蓋を取って
      頭に栓をする
       
      空気がなければ呼吸ができない
      空気がなければ呼吸ができない
      ヤバイよ おれ ヤバイよ
      このままじゃ
       
      緑色の腕を伸ばして獲物を捕えた
      瞬間に 侵入者は姿を変えて
      自分の顔になる
       
      空気がなければ呼吸ができない
      空気がなければ呼吸ができない
      ヤバイよ おれ ヤバイよ
      このままじゃ
       
      今日も朝から多くの挑戦者たちが
      やってきて 回収された詩を運び
      安く売ろうとする
       
      朗読:詩とは、天使やあるいは「無意識」との交感ではない。内蔵、生殖器、そして五感との交感だ。それ以上のものではない。(トマス・ピンチョン)
    • 03 マルチプレックス

    • 描写 筆舌 才知 裁量 丁寧 乱反射
      便乗 波動 面目 目前 乱筆 両方向

      が、気を易[か]えて、起き上って、急いで顔を洗って茶の間へ来て見ると、[其面影 二葉亭四迷]
      ソノクライマデ行ク┐ヲ望ム。僕ガコノクライニ云ッテモ、[鍵 谷崎潤一郎]
      自分は自分が段々に調和的な気分になりつつある事を感じた。[和解 志賀直哉]

      どうしてだかはわからない。どうしてそれがわかったか。[梨の花 中野重治]
      唯だアヌンチヤタが上をば少しも言はざりき。[即興詩人 森鴎外]
      れいのお喋りを、[きりぎりす 太宰治]

      描写 筆舌 才知 裁量 丁寧 乱反射
      便乗 波動 面目 目前 乱筆 両方向

      とうとう門標が戻って来た。どこを今までうろつき廻って来たものやら、と、[微笑 横光利一]
      私は受付へ行って、チケットを買うと、恭[うやうや]しく女達の前へいった。[町の踊り場 徳田秋声]

      「ああ、日が射して来た、先刻[さっき]までは雪模様でしたが、……」[千曲川のスケッチ 島崎藤村]

      描写 筆舌 才知 裁量 丁寧 乱反射
      便乗 波動 面目 目前 乱筆 両方向

      ぎたる弾く
      ぎたる弾く
      ひとりしおもへば [ぎたる弾くひと 萩原朔太郎]

      黒雲空にすぢ引けば、
      この小児
      搾[しぼ]る涙は
      銀の液…… [この小児 中原中也]


      ■ 凡例
      1. 短いスカート
      2. カナリアが鳴く。午後に
      3. 第65435回配付
      4. 北極点
      5. 広告を見て
      6. 飲食論、そして蟹
      7. 鞄を持って出掛ける。
      8. 無関心な
      9. ビニール袋について
      10.さあ、そろそろ
      11. 「ろ」から始まる言葉
      12. 焼きたて
      13. 広々とした丘陵地
      14. 缶詰 時速70Km
      15. 「やあ」
      16. 腕を動かす

      ■ 記号の説明
      1. 『』は、用法・語源・音便・方言・俗語・卑語・和製英語のほか、故事・成句などの説明に用いている。
      2. ・は、語や名詞が並ぶときに用いている。
      3. ()は、上の語の読みを囲むときなどに用いている。

      ■ 解説
      【アバタンBダタラ】きわめて新しいものの亜種。ゆっくり進むといわれている。風が吹いたときなどに、取り出すと有効になる。カードとして使う事もできる。部分は全く違う形状をしている。出来やすい季節というものはない。一説によれば、まだ簡単ではないという事だ。なお、クシャクシャにした後で拡げてみるとよい。

      ■ 絵描きうた
       線を引き 線を引き また線を引き 丸二つ加え その後に線を
       線を引き 線を引き また線を引き 丸二つ加え その後に線を

      マルチプレックス(歌詞)

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未配信曲など


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